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部屋の明るさを決める照明以外のもの
部屋の明るさを左右するものというと、まず思い浮かぶのは照明だと思います。
それはもちろんそうなのですが、お部屋の明るさを決めているのは照明だけではないのです!お部屋の明るさを左右する大きな要素、それは、《色》です。
色を決めることはお店やお住いのリフォーム、リノベーションの際、必ず必要になります。床の色、壁の色、天井の色、カーテンやブラインドの色。その他に家具やキッチンなどの設備の色、出入口のドアの色など。
たかが色ではありますが、されど色。上手に選んでイメージ通りの居心地の良い部屋にしたいものです^^
色の反射率の違いってすごい!
色はそれぞれ、光の反射率が違います。
白のペンキと黒のペンキで比べると、白の反射率は70%なのに対して黒の反射率はわずか10%であとは吸収してしまいます。
お住まいの中で、真っ白とか真っ黒とか、極端な色がたくさん使われることは少ないかもしれませんが、黒っぽい色、濃い色の多い部屋と、白っぽい色、淡い色の多い部屋では、光の反射する具合がずいぶん違ってくるのは想像していただけるかと思います。同じ照明器具が点いていたとしても、お部屋の明るさに大きな差が出そうですよね。実際、お部屋になってみるとこの差は驚くほどなのです!黒っぽい色のフローリングに、家具も黒っぽいものが置かれていたりすると、薄暗い感じの部屋を明るくしたいと思って照明をワット数の大きいものに変えても明るくなった感じがしない・・・ということも実際にあります。
暗く感じるお部屋を明るくする方法
お部屋をもう少し明るくしたいな・・・と思ったら照明器具を明るいものに取り替えるのも一つの方法ですが、その前に一度お部屋の中を見回してみてください。
そして、面積の大きなところに白っぽい色、淡い色を足してみてください。
例えば、床なら、ラグマット。
白っぽい色、淡い色のラグを選んで敷いて下さい。それだけで、とっても明るくなりますよ^^ 寝室ならベッドカバーや掛け布団カバーを白っぽくするのも効果大です。
また、壁が濃い色ならタペストリーやアートを掛けてみてはいかがでしょうか。
濃い色を背景にした白っぽい色のタペストリーやアートは、とっても引き立って見えるので、光の反射率を上げるだけでなく、お部屋をお洒落にお洒落に演出してくれるというオマケ付です!
ここで念のため、ひとつ申し上げておきたいのですが、暗めの部屋が必ずしもダメなわけではないです。光の反射が少ない部屋は目にも心にも優しいものです。映画館の内装が黑になっていることが多いように、映像をみる部屋にはすごくいいですよね。
でも、もう少し明るい部屋がいいな・・・と思ったら、ぜひお試しくださいね ! きっとケガの功名みたいな感じで素敵な空間ができるはずです。
明るすぎる・・・と思ったら
明るすぎる部屋も辛いものです。
そんな時の解決方法は暗すぎた部屋の時の反対です。
床が白っぽいなら黑のラグを敷くとか、ソファの張地を黑っぽくするだけでものすごく変わりますよ。
余談ですが、以前に仕事中とても目が疲れるとおっしゃる方がいらっしゃいまして、お仕事場を拝見するとデスクが白でした。それをグレーに変えたところ、目の疲れがとてもラクになったとおっしゃっていました。
まあ、白いデスクの上にスタンドライトを置いて仕事していたら、晴れた日のスキー場でゲレンデをじーっと見ているのと同じですから、それは目が疲れるのも道理です。
↑真っ白な雪面は光の反射がすごくて目を傷めやすいです。
色はこんな風に意外にも居心地や健康までも左右するものなのです。
大事に決めて快適な空間で気持よく、気分よく過ごしていただきたく思います。
インテリアの色 明るい色or濃い色 色決めにまよったら
といいましても、内装やインテリアの色を決めることはたいていの人にとっては慣れないことですから迷いますよね。それも自宅となるとますます決めかねるものだと思います。そのお気持ち、とてもよくわかります。
もし迷って決めかねたら、面積の大きいものは迷った中の明るい方の色を選んでおくのが得策ですよ。
なぜかというと、[黒っぽい空間→白っぽい空間]にするより、その反対の[白っぽ→黒っぽい空間]にする方が何倍もやり易いからです^^
まとめ
お部屋の中が、なんとなく暗い・・・もう少し、明るい感じにしたいと思うとき、一番はじめに思いつくのは「照明器具を取り替えよう。」ではないかと思います。でも、実はお部屋の明るさを決めているのは照明だけではないのです!お部屋の明るさを左右する大きな要素、それは《色》です。色はそれぞれ、光の反射率が違います。
白は70%の光を反射して空間の中に光を回していきます。それに対して黑はほとんどの光を吸収します。だから、同じ照明が付いていたとしても部屋の中の色によって明るさって全然違ってくるのです。
リフォームやリノベーションで色を決める際はそのことを意識してイメージ通りの居心地良い部屋づくりしていただきたく思います(^o^)
意外に照明器具はそのままでOKかもしれません。
考えてみると、電気料金高騰のこの頃、お部屋の中の色を考えることは無駄な消費電力を省くことに繋がって省エネにも役立ちますね^^
写真出典
大光電機株式会社
シンコール株式会社
東リ株式会社
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