そうだ ! 竹工芸作家になろう 人生が変わった竹のカバンとの出会い

竹工芸作家への道

このブログは、50代になってから0から始めてプロの竹工芸作家を目指す私の現在進行形のリアルストーリーです。
第一回目の今回は竹工芸作家を目指すことになるきっかけのお話しです。

20歳からの口癖

友人曰く、私は20歳の頃から、「70歳まで自分の好きな仕事をする。」と言っていたそうです。

長く続けられる仕事をしたいと思い、30歳の頃からインテリアデザイン、コーディネートの仕事を始めました。
お客様や業者さんとの素適な出会いもあり、楽しくやりがいをもって続けてきました。
この仕事で70歳まで楽しめそう^^ そう思っていたのですが、50代になってからこのまま続けていくことに自分の中で疑問符が・・・。

老眼で図面の文字がみづらくなったりして、70歳までできる?と体力的に心配になっていました。
体力的なことは眼鏡とか身体を鍛えるとかでどうにかできるとして、それ以上に心の中に引っかかったのは「できるのか?」より「やりたいのか?」という疑問です。

消えゆく日本の伝統の美、技術

私はとにかく、和のもの、和のデザインが好きなのです。
自然の風景を写したような色、日本の匠の技が生み出す凛として心静かになる佇まい・・・
本当にすてきです。

私がインテリアコーディネーターとして建物に関わる仕事をしてきた20年ほどの間に、世の中ものすごく変わりました。
建物も変わって、和風の住宅は本当に少なくなりました。和室が一部屋もない家も珍しくないです。

そうです。
気が付いたら自分が心からやりたいと思う案件がとっても少なくなっていたのです。

案件が少なくなったということは、そこに使われる素材や技術も減っているということ。

例えば畳は日本の気候にあった素晴らしい床材だと思うのですが、需要が減ったことで今では造り手がものすごく少なくなっています。

畳の他にもそんなことがいっぱいで残念で仕方がない想い・・・・
大好きな、すばらしい日本の美しいものたちを残していきたい、
でも、そのために何もできない、
どうしたらいいのかわからない・・
そんな自分に凹む日々でした。

黒竹のカバンに一目ぼれ

日本の美しいものを残していくために何かできることは無いのか・・・?
そして、このままで「70歳まで自分の好きな仕事をする」が実現できるのか・・・?

そんなことを思いながら日々を過ごしていた時にふと心に浮かんできたものがありました。

それは15年ほど前に一目ぼれして買った竹のカバンです。
色合いといい、形といい本当にすてきで、お店で見た瞬間、吸い寄せられるように近づいて行って買ったのをよく覚えています。

そして、このカバンの凄さは持ち歩く中で更に実感しました。

持ち歩いているとその日一日の内に、必ず誰かに「素適なカバンですね。」と声をかけられます。

友人・知人はもちろんで、それだけなら、まあそんなに驚きもしないのですが、全く知らない人にもよく声をかけられます。

お買い物したお店やカフェなどのレジの店員さんだったり、電車で隣に座った人だったり・・・

もう、本当にびっくりです。
こんなにひとを引き付けるモノって凄いなぁ・・・・って思いました。

そうだ! 竹工芸をやろう!!

作家の名前もわからないのですが、作り手の知らないところで、こんな風にたくさんの人に感動を与え続けているって素適なことだなぁ~・・・と思いました。

そして、私もそんなものを作ってみたい、作れる人になりたいと思ったのです。

そんな気持をふと思い出し落ち着いて考えてみると和の美、古くから伝えられてきた職人の技、環境に優しいサスティナブル性、いろいろな形に変化させられる柔軟なデザイン性、大きな設備が要らなそうで自宅でできそう・・・など竹工芸には私の「好き」が詰まっている! 

「そうだ! 竹工芸をやろう!!」そう思ったのでした。

竹工芸の詳しいこととか何もわからないけれど、人生の第四コーナーからゴールまでの時間がとても楽しくなりそう・・・^^ そんな気がしていました。

まとめ

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
今回のブログでは、50代も後半になってからそれまで全く縁のなかった竹工芸作家を目指すことになったきっかけについてでした。

竹工芸作家になる! と決めたものの実際にスタートできるまでが、ものすごく遠かったのです。
それについては、次回のブログで。

ご感想などおきかせいただけたら嬉しいです^^
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