竹工芸ってふところ深い 緻密さもバラツキも魅力

竹工芸作家への道

今回のブログでは、竹工芸作家への道の上で今現在思っていること、竹工芸教室のひとつひとつの課題に取り組みながら身に付けていっていることについて書きました。

竹工芸作家への道、ゆっくりだけど進んでいるようです

久しぶりのブログです。
前回のブログでは初級第二課題のことを書きました。今日現在は初級第七課題に取り組んでいます。ずいぶん進みました!

第二課題の頃と今日現在の自分を比べてみて、自分で一番変わったと思うのはひとつの課題にかかる期間が短くなったということです。
なぜかと言うと、家で自分ひとりで進められることが増えたから。

その代表がヒゴ作り。
ヒゴづくりは30年くらいやってる作家さんが、「ヒゴ作りがようやくわかってきた気がする。」とおっしゃるくらい奥が深いものです。なので私の技術は、まだまだまだまだ・・・・って感じなのですが、それでもやり方は覚えました。

その作品を作るために必要なヒゴの寸法と本数がわかれば、教室の時間の中でできなかった分を「家でやってきまーす^^」ということが当たり前にできるようになったのです!

↑家で作業する時の台

↑つくったヒゴ

そして、次回の竹工芸教室にそのヒゴを持っていって先生にみてもらうと、多少の直しはあるけど、まあまあ使えるというのは、竹の割り方も包丁の持ち方も逐一聞かないとできなかった頃と比べたら、スゴイ進歩!! と思うのです。

ここからは、それぞれの課題に取り組みながら思ったこと、得たことを書いてみますね(^o^)

自然にきれいな形ができることに驚いた初級第三課題

第二課題が終わって、第三課題の【白竹四つ目編み小物入れ】に取り掛かりました。

見本を見て、「えー、私にこんなの作れるの??」って思いました。
十分使えるし、それにとてもきれい。

四方にツンと張り出したような四角い底と真ん丸な縁。
とにかく形がきれいです。
↑完成した籠

特にきれいだな・・・と思ったのは上の縁のところ。
ゆがみのない円がとても美しい。と同時に、こんなきれいな円、私に作れるのだろうか・・?? と少々不安な気持も・・・。
そんな気持で取り掛かりました。

四つ目編は縦横のヒゴを交互に編んでいくもので、わかり易いです。
底面を編むのはラクラクです^^

と思っていると・・底編みのヒゴを立ちあげて側面にかかっていくと、ヒゴの向きがあっち向き、こっち向き・・・あちこちのヒゴが重なってきて、どのヒゴとどのヒゴを編めばいいのか・・・あれれ??? って感じでした。

それに、ヒごがみんな外向きになっていて、ここからどうしたら見本のようなきれいな円の縁ができるのか、全く想像できなかったです。

なのですが、側面を編み終わって、先生に教えてもらいながら編み目の中にその外向きのヒゴを入れていくと、突然、縁の円が見えて来たんです!
円にしようとしなくてもすーっとすぼまって自然にきれいな円になりました!

その縁のできる瞬間が何とも心地良いのでした(*^_^*)

この籠は縁用の材料もいらず、底と側面を編むヒゴだけで完成できるとても手軽で丈夫、且つ美しいカゴです。
竹編みの楽しさを感じてもらうのに、もってこいの籠だなーと思いました(^o^)
いつか私が竹工芸教室か同好会みたいなのを始めたら、この籠を参加者さんに教えたいな・・・なんてことを考えていました(*^_^*)

自由な形が楽しい!不ぞろいは個性!の竹工芸 ワクワクする初級第四課題

さてさて、次は初級第四課題【黒竹 掛け花かご】【黒竹 巣ごもりかご】です。
↑奥が巣ごもり籠、手前が掛け花かご

今日現在までに作った籠の中で、この課題の籠が一番好きです! 
これまでの課題で作った籠と決定的に違う点があります。
今までの課題では正確なヒゴを作るということが求められのに対して、今回はバラツキも個性、デザインの一環として捉えるという考え方なのです。

これまで通り竹を割って巾をとった後、今までの課題では銑台(せんだい)という大きな刃物を使って0.00mmの単位で厚みを合わせましたが、今回は小刀で厚みを整えます。
そうすると、もちろんある程度の範囲の厚みを目指して削りますが、そもそも同じにならないので、そのバラツキがあるものを良しとする。同様に、面取り(ヒゴの角を落とすこと)も、継ぎ目なく正確に真直ぐに取る というより、小刀を使って敢えて途中で継ぎ目を入れたり、部分的に深く取ったり、浅くとったり・・・それも個性なので好みで良い ということなのです!

特に掛け花かごの方は形も自由! ということで、私はクイッと途中で曲がったキュウリみたいなカゴにしてみました(*^_^*)
といいますか・・・正直言うと、こんな形になったんです^^;

こんな形になった原因はヒゴの厚み・巾の違いです。
使ったヒゴの1本の巾・厚みが他の物に比べて結構小さかったみたいで、編んでいく途中で締めていくとその部分がキュッと凹んだんです。

あっ・・・と思ったのですが、その凹んだキュウリかナスみたいな表情がとても可愛く思えたので、そのまま進むことにしました^^

私の個人的な思いですが、デザインの一番のお手本は自然界だと思うのです。
キュウリやナスの滑らかな曲線も人にはなかなかまねできない美しくて心地良い形だと思うのです。
このかわいく歪んだ掛け花かごは、私の好みとこれから作りたい作品の方向性に本当にぴったりなのです!

黒竹の渋い色合いも私の好みにぴったりで、ほんと、楽しい課題でした^^

それに、黒竹はこれまでに使ってきた真竹(まだけ)より柔らかくて、割ったり剥いだりする作業が楽というのも発見でした。

まとめ

今回のブログでは、竹工芸作家への道の上で今現在思っていること、竹工芸教室のひとつひとつの課題に取り組みながら体得していっていることについて書きました。
現在は初級第七課題に取り掛かっているところなので、今回ブログに書いた第三、第四課題は1年くらい前だと思います。

改めて思い出して書いてみて、あー・・・あまり意識していなかったけど進んでる! って思えてやる気UPしました(^o^)

同時に、もっとスピードUPもしなくっちゃ!! とも思うこの頃です。
何故かというと、やればやるほど竹工芸の奥深さを感じてきているので。竹工芸作家道は終わりが無いのかも・・・。

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